Linux(x86系)起動の流れ

serverLinux

概要

 状態:  閲覧数:1,191  投稿日:2008-08-22  更新日:2015-11-24
1.ブートローダ
・電源ONからliloやgrubといったブートローダソフトウェアが起動し,指定されたカーネルイメージをメモリに読み込む

2.カーネル
・メモリ上に読み込まれたカーネルが起動し,CPUやメモリ,周辺機器の認識や初期化を行う

3./sbin/init
・ハードウェアの初期化を終えたカーネルから処理を委ねられた/sbin/initが/etc/inittabの設定に従ってシステムの動作に必要な各種サービスを起動していく


1.ブートローダ


Ⅰ.PCの電源を入れると,まずマザーボード上のフラッシュメモリに書き込まれたBIOS(Basic Input/Output System)と呼ばれるソフトウェアが動き始める

Ⅱ.BIOSはマザーボード上のCPUやメモリ,接続されている各種拡張カードを認識,初期化していく

Ⅲ.接続されたハードウェアの初期化処理を完了すると,最初のHDDの先頭のセクタ(MBR:マスターブートレコード)に書き込まえたソフトウェアを起動して以後の処理を委ねる。このMBRの512バイトの部分に書き込まれているのが「ブートローダ」と呼ばれるソフトウェア

Ⅳ.ブートローダはOSごとに異なり,Linuxの中でもliloやgrubなどいくつかの種類があるが,最も広く使われているのはgrub。grubは起動するカーネルやカーネルパラメータを対話的なメニューから指定したり,さまざまな種類のファイルシステムを理解してカーネルをファイル名で読み出すことができるなど高機能なブートローダ

Ⅴ.一方,MBRは512バイト分しか使えないので大規模なソフトウェアを保存することはできない。そのためgrubでは機能を分割し,本来の機能はstage2と呼ばれる部分に置いてファイルシステム上に保存し,MBRにはstage2を読み込むだけの機能を持ったstage1と呼ばれる部分を置くようになっている


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